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先求院

提供: 新纂浄土宗大辞典

せんぐいん/先求院

京都市東山区林下町。知恩院塔頭たっちゅう。京都教区№一三二。もと仙求庵と称し捨世派本寺一心院二世称誉助念の隠棲地であったが、天正年間(一五七三—一五九二)に徳川四天王筆頭であり知恩院檀越である酒井忠次との縁により名を先求院と改め、忠次の永世安牌所となる。慶長元年(一五九六)一〇月、忠次は没し、法名を「先求院殿天誉高月縁心大居士」とし、爾来その菩提所として祀られている。また明治期には浄土宗学林をこの地に定めたり、知恩院門跡の御所ともなっている。


【資料】『華頂誌要』(浄全一九・二二三上~下)


【執筆者:兼岩和広】