施物の最も顕著なものとしての飲食おんじき・衣服えぶく・臥具がぐ・湯薬の四種をもって、仏法僧の三宝および父母・師長・亡者などに供養すること。また臥具に代わって房舎とすることもある。これは身業に基づいていることから、心分供養に対して身分供養とされる。『観経疏』散善義では自利の真実を明かす中で、「また真実心中の身業に合掌礼敬して、四事等をもってかの阿弥陀仏および依正二報を供養す」(聖典二・一二〇/浄全二・五六)とあり、また五種正行の第五にも讃歎供養をすることを挙げている。
【執筆者:石上壽應】