じょうどしりょうぜんしゅう/浄土資糧全集
六巻。荘広還撰。万暦二八年(一六〇〇)成立。著者は、浙江省桐郷の人で、字は復真、明の在家居士として知られる。若くして儒学を学び、後に漢方医学を学んだ。四〇歳のとき、世間を厭い養生術に従事したが、病にかかったことを契機として仏教を学び始めた。袾宏に師事して念仏を修め、日に五万遍の名号を称えたという。本書は袾宏の信・願・行の念仏思想に基づきつつ浄土往生の行法を述べるもの。信は第一巻の浄土往生章と第二巻の浄土起信章に、願は第三巻の浄土誓願章に、行は残りの浄土斎戒章・浄土日課章・浄土兼禅章の三巻において説き示される。
【所収】続蔵六一
【執筆者:肖越】