浄土宗法式研究所
提供: 新纂浄土宗大辞典
じょうどしゅうほっしきけんきゅうじょ/浄土宗法式研究所
浄土宗の法式の研究と普及のために設置されていた研究所。法式の調査研究および発表、特殊法要の研究保存、法式の近代化に関する研究、法式の研修と指導などに従事する研究所で、「法式に関する規程」(宗規第二九号、昭和三八年〔一九六三〕三月発布)に基づき昭和四〇年(一九六五)九月に設立され、増上寺で開所式が営まれた。初代所長は八百谷孝保、講師を法儀司と一級法式教師とし、各教区に研究員を委嘱した。同五三年に『浄土法事讃抄本法則』を刊行し、また『法要集』(改訂三版、同二八年刊)を威儀の統一を図るために写真などを用いて大幅に改訂し、同五九年一月『新訂浄土宗法要集 威儀・犍稚の部』を刊行した。平成元年(一九八九)三月、「浄土宗総合研究所規程」(宗規第八七号)が制定され、総合的研究を推進するための研究機関として浄土宗総合研究所が発足し、教学院研究所、布教研究所、法式研究所の三研究所は統合された。
【参照項目】➡浄土宗総合研究所
【執筆者:西城宗隆】