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浄土宗真門初心学則

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じょうどしゅうしんもんしょしんがくそく/浄土宗真門初心学則

一巻。文雄著。延享二年(一七四五)成立。京都了蓮寺尚絗堂文雄弟子の江戸掛錫かしゃくに際し、浄土宗学の学習次第に関する心得を書き与えたもの。檀林における学習階梯は九部宗学であるが、文雄はそれにこだわることなく『選択集』から読み始め、三経一論五部九巻次第して学ぶように説くほか、また字書の使い方や学者の心得など細かい指示を与えている。三経一論五部一集をしっかり身につけた上で、『浄土略名目図見聞』『釈浄土二蔵義』『往生論註』『安楽集』を読み、初心に戻って『決疑鈔』など『選択集』の注釈書を熟覧するように説いている。その上で他宗の章疏を学ぶべしとしている。


【所収】『浄土宗真門初心学則』(椎尾弁匡解説、共生会、一九三六)


【執筆者:石川達也】