操作

浄土教の新研究

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:25時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

じょうどきょうのしんけんきゅう/浄土教の新研究

恵谷隆戒箸。昭和五一年(一九七六)一一月、山喜房仏書林刊。従来、散逸文献とされてきた唐代・新羅・奈良期の浄土教文献の復元に努めた画期的な労作。本書により、唐と新羅の浄土教の関係・奈良期の浄土教の具体的な内容など新たな研究視座が得られた。それは著者の源隆国編『安養集』への注目から始まる。道誾どうぎん龍興りゅうこうの『観経』注釈書、新羅法位義寂の『無量寿経』注釈書、智光の『無量寿経論釈』の復元研究、ならびに静照の『極楽遊意』の翻刻解説を収める。また、中世・近世における浄土宗伝法史についての論考も貴重である。


【執筆者:能島覚】