清浄華院編。『浄全』の編纂にあわせて著述された大本山清浄華院の寺誌。著者は不詳。内容は沿革・歴代・古文書・什宝の四章構成となっている。沿革には、清和天皇の頃の禁裏内道場が起源であることから明治維新に至るまで、歴代には初代円仁より六九代吉水賢融までが叙述され、古文書には二六点の翻刻、什宝には仏像肖像一八点、仏画絵図二八点、真跡古書二八点、宝物重器二六点の目録が収載されている。
【所収】浄全二〇
【執筆者:伊藤真昭】