一巻。道光撰。弘安一〇年(一二八七)成立。聖光の伝記として最も信頼に値するもの。本書は版本のみしか現存せず、慶安四年(一六五一)版本が現存最古のもの。その後文政四年(一八二一)に信冏が細かな註記等を補って再版し、この版本が『浄全』に収録されている。
【所収】浄全一七、阿川文正『聖光上人伝と〈末代念仏授手印〉』(善導寺、二〇〇二)
【参考】阿川文正「聖光上人の諸伝記について」(前掲同氏著所収)
【執筆者:郡嶋昭示】