乗願房宗源が伝え聞いた法然の言葉。『昭法全』に三編が収録されている。其一は和文と漢文、其二・三は和文である。内容については以下の通りである。其一は、色相観と称名の関係についての問答で、ただ信の称名が重要であるとする。其二は、三心の具足についてで、葦の比喩によって、念仏をすれば自然と三心が具わることを説く。其三は、法然の往生に対する心持を明かしたもので、法然と宗源の素朴な問答となっている。
【所収】聖典四・四七七~八、昭法全四六六~七
【参照項目】➡宗源一
【執筆者:石田一裕】