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御文章

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ごぶんしょう/御文章

五帖。『御文おふみ』『勧章』『宝章』ともいう。本願寺八世蓮如の和語法語を、蓮如自身または実如が編集したもの。蓮如の和語法語二四〇通前後の中から教義的に整っているものを選び、五帖八〇通の形にまとめている。第一帖から第四帖は年代順に文明三年(一四七一)から明応七年(一四九八)の計五八通を、第五帖は無年記の二二通を収める。真宗の異義に対し、親鸞一流の教えの肝要は雑行を棄てて弥陀をたのむ一念にあると述べる。


【所収】真宗聖典、真聖全三


【参考】稲葉昌丸『蓮如上人遺文』(法蔵館、一九三七)、杉紫朗『御文章講話』(永田文昌堂、一九五七)、出雲路修「五帖御文の成立をめぐって」(『教化研究』一〇三、一九九〇)


【執筆者:藤田真隆】