小林大承
提供: 新纂浄土宗大辞典
こばやしだいじょう/小林大承
弘化四年(一八四七)一月四日—大正七年(一九一八)一一月四日。仏蓮社稟誉教阿。字は伝持。百万遍知恩寺六四世。福岡県京都郡行橋村(現・行橋市)に小林秀輔の三男として出生。安政四年(一八五七)、山口県長府浄厳寺の仁誉慈雲について得度。明治一九年(一八八六)、京都寺町大雲院の住持となり布教伝道に邁進し、同三五年百万遍知恩寺六四世の法灯を継いだ。同三七年知恩寺法主を辞して台湾開教使長となり、翌年には朝鮮開教区総監となる。大正二年(一九一三)には大僧正に叙せられるも、同七年滋賀県蒲生郡北比都佐村小御門金剛寺(現・日野町)において巡錫中に遷化。著書に『黙々弁 初編』(芝徳善、一八八九)、『説教黙々弁 第二編』(芝徳善、一八九〇)がある。
【参考】大橋俊雄『浄土宗人名事典』(斎々坊、二〇〇一)
【執筆者:曽田俊弘】