けんしゅう/賢洲
—文化九年(一八一二)二月二日。梵蓮社潮誉。筑後善導寺四九世。小石川伝通院に掛錫しつつ普寂徳門について仏教学の蘊奥をきわめ、門下四哲の一人に数えられた。伝通院学頭を経て、寛政三年(一七九一)九月に善導寺住職となった。住すること二〇年、この間常に講莚を開き、僧俗の教化につとめた。また聖光の遺跡である厨寺(安養寺)を復興した。著書に『円頓菩薩戒勧持総科』(別名、無量山戒唀)『識知浄土論私記』『浄土論註研機鈔』などがある。
【資料】『略伝集』(浄全一八)、『筑後善導寺志』(浄全二〇)
【執筆者:石川達也】