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教校

提供: 新纂浄土宗大辞典

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きょうこう/教校

明治時代後期、僧侶養成を担った中等教育機関。宗学教校の略。江戸時代の浄土宗檀林学寮において僧侶を養成してきたが、明治時代になると学寮は教育機関としての機能を失った。その後、時代の激しい変化とあいまって、浄土宗の中等教育機関は〈宗学校支部→宗学支校宗学教校→中学校〉とさまざまな変遷をたどっている。明治二〇年(一八八七)五月、浄土宗宗制の認可にともなって、浄土宗立の学校を宗学本校宗学支校・普通学校の三種の系統に分けた。同三一年、全国が八大教区に統合されたのを機会に、この宗学支校宗学教校と改称された。そして各教区教校(第一教校東京、第二教校仙台、第三教校長野、第四教校名古屋、第五教校京都、第六教校大阪、第七教校山口、第八教校熊本)が設置され、従来の中学程度三学年制が四学年制に改められた。教校の学科目のうち、宗乗・余乗を除く普通学は当時の中学校令施行規則を参照して設置された。僧侶の養成を目的として出発した八支校は八教校となり、その八教校は順次中学校へと移行していった。


【参照項目】➡浄土宗学制


【執筆者:宇高良哲】