人知を超えた霊性をもち、人に災いもしくは幸福をもたらすとされる存在。①神々②亡者の悪霊③仏教における護法神、の三に大別される。①は善神・悪神の区別はあるが、通常は下級神を指す。②は葬儀供養を受けない者の結果とされ、俗信仰においては、生者に危害を及ぼすため祭祀の対象とされる。③は夜叉とされる場合、もしくは天龍八部衆の総称等とされる場合がある。これは①や②の鬼神が仏・菩薩の教化もしくは供養により、仏法に帰依した結果と考えられる。
【参照項目】➡神、天竜八部、天部
【執筆者:中御門敬教】