報償を求めず喜んで財物を寺院や僧尼等に施すこと。Ⓢvyavasarga-rataⓉrnam par gtong ba la dga’ baの訳。寄捨、浄捨、浄施ともいう。『大乗本生心地観経』四に「常に喜捨を修して、三宝を供養し、心に厭足なし」(正蔵三・三〇六下)とあり、三宝供養のために僧侶に物品を施したり、経済的な援助をすることをいう。
【執筆者:遠田憲弘】