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角虎集

提供: 新纂浄土宗大辞典

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かっこしゅう/角虎集

二巻。清・済能撰。乾隆三五年(一七七〇)成立。「心浄土浄」(心が清浄であれば国土清浄である)の立場に立つとされる禅浄双修者たちの語録。題名の「角虎」は、永明延寿の「有禅有浄土犹如戴角虎(禅有りて浄土有らば、なお角虎を戴するが如し)」から取ったもので、禅浄双修者は最も優れた修行者であるという趣旨を示している。上巻には死心新禅師をはじめとする臨済宗法嗣一六人、真歇了禅師をはじめとする曹洞宗法嗣一一人の語録を収録している。下巻には引き続き曹洞宗法嗣五人、そして本覚禅師以後の雲門宗の法嗣九人、また永明延寿をはじめ法眼宗・仰潙ぎょうい宗の法嗣九人、最後にはそれ以外の廬山慧遠をはじめとする古今仏教者一一人の禅浄双修に関する語録を収録する。特に永明延寿の禅と浄土に関する論説が長文にわたって引用されている。


【所収】続蔵六二


【参考】望月信亨『中国浄土教理史』(法蔵館、一九四二)


【参照項目】➡延寿


【執筆者:肖越】