五巻(ただし第五巻には、上・下があり、実質六巻)。『浄土往生論註精華集』『論註精華集』『精華集』ともいう。伝秀撰。享保七年(一七二二)成立。本書は、伝秀が鎮西派の正義に立ち、『往生論註』に対する既成の註釈書の批判を踏まえながら撰述したもので、良忠『往生論註記』、聖聡『往生論註記見聞』、良栄理本『往生論註記見聞』、道光『往生論註略鈔』、同『往生論註拾遺鈔』、湛奕『論註音釈』、輪超『論註字選』などを駆使し精細な解釈をなし、用語の故実についても行き届いた説明を施している。
【所収】続浄五
【参照項目】➡往生論註
【執筆者:加藤芳樹】