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往生浄土懺願儀

提供: 新纂浄土宗大辞典

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おうじょうじょうどさんがんぎ/往生浄土懺願儀

一巻。宋・遵式じゅんしき撰。改訂があり、現行のものは大中祥符八年(一〇一五)の成立。天台僧であった遵式が、浄土往生の行法を法華懺法せんぼうの項目に基づいて述べたもの。①厳浄道場②明方便法③明正修意④焼香散華⑤礼請法⑥讃歎法⑦礼仏法⑧懺願法⑨旋遶誦経法⑩坐禅法の一〇種の行法を説く。とくに行法の中心となる明正修意では、世親の『往生論』を引いて、一心五念門を修することを説いている。なお、天台教学の立場で、五念門などの行法を修する一心を理と事の二面で解釈している。『往生浄土決疑行願二門』一巻とともに、遵式浄土教思想を知る上で重要な書である。


【所収】正蔵四七、続蔵六一


【参照項目】➡遵式往生浄土決疑行願二門


【執筆者:横田善教】