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遊観

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ゆうかん/遊観

—永仁六年(一二九八)四月一七日。いみな栖空せいくう、住房は長寿坊。西山派祖証空門弟。仁治四年(一二四三)二月一日、証空門下が善峯寺よしみねでら北尾往生院に集った一日頓写経では『観経』の一部を担当、その筆跡が残る(大山崎大念寺文書)。また加点『菩薩戒義記』の写しも現存(坂本西教寺所蔵)。一派を立てることはなかったが、往生院五世長老として所領の経営や円頓戒の流布に努めた。門下に往生院六世承空玄観がいる。


【資料】『蓮門宗派』(野村恒道・福田行慈編『法然教団系譜選』青史出版、二〇〇四)


【参考】『冷泉家歌書紙背文書』下(『冷泉家時雨亭叢書』八二、朝日新聞出版、二〇〇七)


【執筆者:稲田廣演】