—弘化元年(一八四四)六月三日。海蓮社梵誉乗阿好華。増上寺六四世。初め霊音と称す。生国・氏姓は不明。増上寺神明谷止観室で修学、寮主となる。文政一〇年(一八二七)滝山大善寺三六世、のち瓜連うりづら常福寺六二世、小石川伝通院五六世を経て、天保一三年(一八四二)八月一七日増上寺六四世に就任。弘化元年二月崇源院殿(徳川秀忠室)御霊屋おたまや等の修理を完了。同年六月二日隠退し、翌三日入寂した。
【資料】『三縁山志』(浄全一九)
【参考】『大本山増上寺史』本文編(大本山増上寺、一九九九)
【執筆者:中野真理子】