一巻。伝源信述。阿弥陀仏を本尊として、種々の相好を観想することを説く。これら阿弥陀仏の相好を憶念すれば、生死の重罪を滅し、極楽浄土の蓮台に往生するとしている。さらには阿弥陀仏を法門の主として「阿弥陀仏」の四字を称たたえる功徳について述べている。源信の作と伝わるが、その成立は平安末頃とする説がある。
【所収】仏全三一、『恵心僧都全集』三
【参考】八木昊恵『恵心教学史の総合的研究』(永田文昌堂、一九九六)
【執筆者:沼倉雄人】