星祭
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:32時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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ほしまつり/星祭
除災求福のために星を供養すること。星供・星供養とも。星は人の運命を支配するという考えに基づき、密教において行われる。個人の招福には生まれ年に応じて北斗七星(貪狼・巨門・禄存・文曲・廉貞・武曲・破軍)の一つを充てた本命星を供養する本命星供や、九曜(日・月・火・水・木・金・土・羅睺・計都)を充てた当年属星を供養する当年星供を行う。天災に対しては北斗七星の全てを供養する北斗供や、北極星の神格化である妙見菩薩を供養する尊星供・妙見菩薩供などを行う。星に対する信仰はインドや中国に古来存在し、それが密教に導入されたもの。日本では平安期より行われ、朝廷の元旦四方拝へも取り入れられた。現在は冬至・正月・春の節分に多く執り行われる。なお、七夕の祭りを星祭と称することもある。
【資料】『熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼経』(正蔵一九)、『四十帖決』九(正蔵七五)、『阿娑縛抄』一四三(仏全四〇)
【執筆者:春近敬】