『梵網経』に説かれる四十八軽戒しじゅうはっきょうかいのうちの第二四戒。仏弟子たる者が、仏の経律、大乗の正法、正見、正性、正法身を熱心に学んだり体得することができず、かえって七宝にも喩うべき大乗の法を捨て、邪見である二乗、外道、俗典、阿毘曇、雑論、書記を学ぶならば、それは仏性を断じ仏道を障る因縁となり、菩薩道を行ずることにはならない。もし、ことさらにそうするのであれば軽垢罪きょうくざいに当たるとしてこれを制する。
【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)
【参照項目】➡四十八軽戒、軽垢罪
【執筆者:袖山榮輝】