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布薩帳中箋

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ふさつちょうちゅうせん/布薩帳中箋

一巻。要信撰。浄土宗における伝法の究極が布薩戒であるとする書。以前より浄土宗布薩戒に関する理解や著書に妄伝や偽書の多いことを示して、これを師資相承した教えや祖師が記し伝えたものによって解明している。内容は、一に三脈要領、二に迦葉かしょう相承、三に本山末山、四に戒体揀非けんぴ、五に授戒辞異、六に評偽乱書、七に批二戒儀の七項目について解説する。本書には「宝暦乙卯春二月南越沙門湛月志」(続浄一三・三二〇下)との奥書がある。ここで「宝暦乙卯」とあるのは、「宝暦己卯」(宝暦九年〔一七五九〕)の誤りと考えられる。


【所収】続浄一三


【参照項目】➡布薩戒


【執筆者:髙津晴生】