かつて増上寺山内の学寮があった場所の一つ。増上寺の学寮は三谷(南谷・北谷・山下谷)に分かれて存在していた。袋谷は南谷の一部。南谷自体は、大門から三門に向かう南側一帯にあり、袋谷はその中でもいちばん北側に位置する。もと東横町といい、行き止まりとなっていて袋状の地勢をしていたことに由来するという。ここには学頭寮があり、学寮の中心地であった。現在の東京都港区芝公園二丁目付近。
【資料】『三縁山志』一(浄全一九)
【参考】『大本山増上寺史』(大本山増上寺、一九九九)
【参照項目】➡三縁山九谷
【執筆者:𠮷水成正】