弥勒菩薩が兜率天で説法する相を表したもの。『弥勒上生経』による曼荼羅。兜率天は将来仏となる菩薩が、地上に降りるまでの最後の生を過ごす場所である。絵図は中央に弥勒菩薩と諸菩薩がある。周囲には楼閣があり階段で続く。蓮池があり船を浮かべる。菩薩・天・天女が各所に集合し、天上の快楽の相を表す。絵相の異なるものもある。【図版】巻末付録
【参照項目】➡兜率天
【執筆者:塩竈義弘】