道空
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:30時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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どうくう/道空
一三世紀頃、生没年不明。諱は性仙、字は道空。道教の弟子で長西の孫弟子にあたる。鎌倉の浄光明寺に住し、諸行本願義をひろめた。明恵の『摧邪輪』に賛同し、『選択集』を批判した。先行研究によれば、『選択集述疑』二巻は道空の著書と考えておおむね間違いない。また金沢文庫には『観経玄義分管見鈔』『観念法門管見鈔』『般舟讃管見鈔』などの著書、一三巻一三冊が現存する。
【資料】『総系譜』下(浄全一九・一一二)
【参考】大橋俊雄「選択集述疑の著者に就いて」(『仏教史学』一—四、一九五〇)、日置孝彦「称名寺と宋代浄土教—性仙の『観経疏管見鈔』を中心として—」(『金沢文庫研究』二四九、一九七八)、浅井成海「金沢文庫の浄土教資料—特に『選択集述疑』を中心として—」(『金沢文庫研究』二七三、一九八四)
【参照項目】➡選択集述疑
【執筆者:平間理俊】