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天恕

提供: 新纂浄土宗大辞典

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てんじょ/天恕

寛文七年(一六六七)—元禄一五年(一七〇二)一二月二六日。護信と号す。持戒厳正の人。伊勢国飯高(三重県松阪市)の生まれ。八歳のときに父親を喪った縁により樹敬寺に入山。延宝六年(一六七八)に得度、後に増上寺にて宗義を究める。戒学を専門とし、山氏荘に住して『南山鈔疏』『僧祇十誦』等の律典ならびに『梵網経』等を研究し、諸師の律疏の多くは三蔵の所説に背くとして『断戒体章』『梵網正解』等を著した。後に葛飾堂島の環庵に隠棲、三六歳にして寂す。


【資料】『略伝集』(浄全一八)


【執筆者:朝岡知宏】