坪井俊映
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:29時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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つぼいしゅんえい/坪井俊映
大正三年(一九一四)一〇月二日—平成二二年(二〇一〇)九月六日。明蓮社仁誉信阿聞法。知恩院八七世、金戒光明寺七三世。宗門功労者。京都に生まれる。昭和九年(一九三四)知恩院にて山下現有より両脈を相承す。翌年佛教専門学校を卒業し長徳寺住職となる。同一六年龍谷大学研究科を修了、同一九年佛教専門学校助教授、同三一年佛教大学教授、通信教育部長、文学部長等を歴任し同六三年に勧学となり、のちに名誉教授となる。韓国円光大学から名誉哲学博士の称号を授与される。この間、宗内外の講習会、加行、璽書道場の教誡師、浄土宗教学院理事等に出講歴任し宗門の発展に寄与した。平成六年(一九九四)六月金戒光明寺法主に就任、同一九年三月二五日知恩院門跡浄土門主に上任される。また『浄土三部経概説』をはじめ『浄土教汎論』『法然浄土教の研究』『浄土学概論』『浄土教史概説』等数多くの書を著す。晩年にも『法然浄土教要文集』を出版し、浄土教研究の意欲は終生衰えず、とりわけ法然研究に生涯をささげた。世寿九七歳。
【執筆者:福𠩤隆善】