死者の冥福を祈るために、遺された者が読経や斎会など諸々の善事を修すること。追善供養の略で、追福、追薦ついせん、追修、追福作善などともいう。現在では、忌日、回忌に合わせた法事や月参り、棚経などにおいて、先祖あるいは故人の追善供養を行うのが一般的である。浄土宗における追善は、回忌に合わせ法会を営むことも重要ではあるが、毎日念仏に励み、その功徳を回向することが肝要といえる。すなわち念仏を称えることにより得た功徳を振り向けることにより、阿弥陀仏が亡き人の仏果を増進してくださると心得ることが大切である。
【参照項目】➡回向、追善回向
【執筆者:大嶋憲彰】