伝暦未詳。『四十八巻伝』一三には、法然の「真言の師範なりし相摸阿闍梨重宴も、最後には受戒の弟子になりて、戒を受け給いき」(聖典六・一四四/法伝全五八)とあり、法然から戒を受けた弟子とされる。重宴の弟子円長は、法然と同朋であったが重宴と同じく受戒し、法然の弟子となっている。『翼賛』一三には「重宴は山記に宝地房証真及重宴同く密法を穴太の聖昭に受く」(浄全一六・二二九下)とある。
【執筆者:南宏信】