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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0229A01: コヒカヘシテ進上ノ言ヲ加ヘテ書ナヲシテ讓ラレ
J16_0229A02: ケリ定テ冥途ニ沙汰ノ侍リケルカトソ申アヒケ
J16_0229A03: リト
J16_0229A04: 眞言の師範なりし。相摸阿闍梨重宴も。最後には受
J16_0229A05: 戒の弟子になりて戒をうけたまひき。正しく三部の
J16_0229A06: 灌頂をさつけたまひし。丹後の迎接房も。かへり
J16_0229A07: て弟子となりて。顯宗の法門。ならびに淨土の法門
J16_0229A08: をは。源空に習てつゐに往生をとけにき。當時の院
J16_0229A09: 主僧都圓長は。重宴阿闍梨の眞言の弟子なれは。源
J16_0229A10: 空には同朋なり。しかるに。かの圓長眞言の敎相を
J16_0229A11: 重宴阿闍梨に問ければ。心にはおほゆれとも。我は
J16_0229A12: 非學生にてえ云ひらかぬぞとよ。法然房に問ていは
J16_0229A13: せて申さんと重宴のたまひけれは。圓長も後には弟
J16_0229A14: 子に成て物習はんと云て。やかて受戒して師弟のふ
J16_0229A15: るまひにてありき。最初〓師範なりし美作の觀覺得
J16_0229A16: 業も弟子になりて。源空を戒師として受戒し給き。
J16_0229A17: おほくの師範みな弟子と成給し中にも。當時の碩學
J16_0229B18: 共の慈眼房の受戒の弟子ならぬはなきに。その師の
J16_0229B19: 慈眼房の。かへりて弟子に成給たることは不思議の
J16_0229B20: 事とこそおぼゆれなど。さまさまかたり給へは。
J16_0229B21: きく人皆隨喜し。不思議の事なりとそ申あひけ
J16_0229B22: る。
J16_0229B23: ●重宴ハ山記ニ寳地房證眞及重宴同受密法於穴太聖昭●迎接房未考●圓長ハ系圖ニ參議巨勢麿十三代之後左衛門佐尹通之孫尹覺之次男有定淸僧正附法權僧正圓長號大貳又顯季卿四代之後右京太夫長輔之男有權僧正圓長
J16_0229B24: 畫圖
J16_0229B25: ●當時ノ院主トハ建仁二年ハ上人入寂ヨリ十一年
J16_0229B26: マヘナリ此時僧都西塔ノ院主ト聞エタリ三塔ニミ
J16_0229B27: ナ院主アリ惠亮和尚ハ寳幢院第一ノ院主タリ其後
J16_0229B28: 延昌陽生敎圓源暹等ミナ院主ニ補セラレキ門跡系圖
J16_0229B29: 家官班記云惠亮塔院主之始也扶桑略記云仁和二
J16_0229B30: 年七月五日延曆寺西塔院主傳燈大法師〓延最奏云
J16_0229B31: 故先師贈法印大和尚位〓澄創建此寺鎭護國家
J16_0229B32: 造藥師佛像安置東塔院造釋迦佛像安置西

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