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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0230A01: 塔院並充住持之主仰爲傳法之本次師座主傳
J16_0230A02: 燈大法師位圓澄受先師之付屬掌西塔院之佛事
J16_0230A03: 延最謬以非器恭繼未塵云云●當時ノ碩學共ノ慈
J16_0230A04: 眼房ノ受戒ノ弟子ナラヌハナキニトハ九卷傳ニ叡
J16_0230A05: 空ハ眞言ト大乘律トニヲキテハ當時タクヒナキ
J16_0230A06: 英髦ナリト云テ闍梨皇圓相具シテ黑谷ノ室ニ至ルト
J16_0230A07: アリ
J16_0230A08: 左衛門志藤原宗貞。ならびに妻室惟宗の氏女。夫婦
J16_0230A09: 心を一にして。堂舍建立の發願をなし。雲居寺の北
J16_0230A10: 東の頰に其地をしめ。建仁元年四月十九日に上棟
J16_0230A11: し。同二年春の比其功すでに終にけり。本尊は阿彌
J16_0230A12: 陀の像。脇士は觀音地藏を安置したてまつる。同年
J16_0230A13: の秋のころ。上人吉水の御房より。雲居寺の勝應彌
J16_0230A14: 陀院へ百日參詣し給し時。願主宗貞門前に蹲居して。
J16_0230A15: 堂舍建立の旨趣をのべ。御供養あるべき由を望申け
J16_0230A16: れは。上人堂内に入給て。佛像安置の體を御覽せら
J16_0230A17: れ。この堂は源空が供養すべき堂にあらすとて出ら
J16_0230B18: れにけり。願主その心を得ずして。周章するところ
J16_0230B19: に。或人申て云。上人は勢至菩薩の垂跡にまします
J16_0230B20: と云こと人口あまねし。しかるに脇士に勢至菩薩の
J16_0230B21: ましまさざること。上人の御心に違する歟と申けれ
J16_0230B22: は。いそぎ又勢至菩薩を造立し。本の地藏をは異所
J16_0230B23: に渡したてまつり。その跡に勢至菩薩を居たてまつ
J16_0230B24: りて。後上人又雲居寺御參詣の時。建仁二年八月晦
J16_0230B25: 日。かさねて案内を申處に。相違なく供養をとげられ
J16_0230B26: にけり。別の御啓白なし。ただ念佛千遍を唱へたま
J16_0230B27: ひ。やかて不斷念佛を始行せられ。寺號を引攝寺と
J16_0230B28: つけらる。この堂いまにあり。勢至菩薩のうしろに
J16_0230B29: すへたてまつる地藏これなり。
J16_0230B30: ●雲居寺ハ花園ノ向ヒ祇園ノ南ト云フ勝應院ハ即此寺ノ本堂ノ號ト聞エタリ一書ニ天治二年七月十九日慶雲居寺一書ニ仁明天皇承和五年草創一書ニ此地天台淨土宗ニテ舊ハ靑塚ノ地ニ在シト
J16_0230B31: 畫圖
J16_0230B32: ●惟宗ノ氏女トハ令宗惟宗朝宗忠宗等ノ氏姓氏錄

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