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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0228A01: ておはして。ははきの柄をもて肩をうちなどし給ひ
J16_0228A02: き。又後に文をもておはして。これはいかにいふこ
J16_0228A03: とはとのたまふ。心の中に無益なり。事の出くれば。
J16_0228A04: いまは物申さじと誓をおこして。いざいかか候ら
J16_0228A05: んと申たれは。又腹立て。それらが樣なる人を同宿
J16_0228A06: したるは加樣の事をもいひ合せん料にてこそあれと
J16_0228A07: の給き。加樣にしてつねにいさかひはせしかども。
J16_0228A08: 最後には覺悟房といひし聖に二字をかかせて。かへ
J16_0228A09: りて弟子に成て。坊舍聖敎のゆつり文をも。もとは
J16_0228A10: 讓渡と書れたりしをとり返して。進上と書なをして
J16_0228A11: たびて。生生世世にたかひに師弟とならん料に申ぞ
J16_0228A12: との給き。
J16_0228A13: ●覺悟房未考
J16_0228A14: ●アノ御房ヤトトハ某ノ御房候ヤトナリ●ナニニ
J16_0228A15: サハトハ何ニカサヤウニハトナリ●大乘ノ實智此
J16_0228A16: 智ノ起事若權敎ニ依ハ初地已上也圓敎ニハ初住已
J16_0228A17: 上也是ヨリ以下ノ位ハ皆有漏有分別ニシテ眞性ニ
J16_0228B18: 契ハサレハ假智ト名ク具ニハ唯識及天台玄義等ニ
J16_0228B19: 廣明セリ權ノ初地圓ノ初住ニ始テ無漏智ヲ起シテ
J16_0228B20: 無分別ニ眞如ヲ縁シテ眞實ニ境ノ法躰ニ相冥フ是
J16_0228B21: ヲ大乘ノ實智ト云●イサタレカ中ヲ見サルヤラン
J16_0228B22: トハイサハ萬葉ニ不知ノ字シラヌト云義ナリ言心
J16_0228B23: ハ我モ見タリ師モ見給ヘリサテハ不知タレカ中
J16_0228B24: ヲ見サルヤラントソ源流章云黑谷叡空大德傳持
J16_0228B25: 此集成辨淨業源空隨叡空學此集得旨彼要
J16_0228B26: 集中引善導玄義等文因此即尋善導所製研窮
J16_0228B27: 精詳乃以善導而爲所依宗師中略●ヤハラハスコ
J16_0228B28: シノコトヲ云●ハハキノ柄ヲモチテ肩ヲウチトハ
J16_0228B29: 九卷傳ニハコフシヲニキリテ上人ノセナカヲウチ
J16_0228B30: トアリ●云合セン料トハ料ハ物料字彚トテ事ヲ辨ス
J16_0228B31: ルノ用物ナリ錢ヲハ料足用脚ナト云ニ同意ニテ用
J16_0228B32: 意ヲ云時ノ俗語ナリ●最後ハ一書ニ治承三年二月
J16_0228B33: トイヘリ知人更ニ詳ニスヘシ●進上ト書ナヲシテ
J16_0228B34: トハ九卷傳ニ良久シクアリテヨミカヘリテ讓狀ヲ

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