檀林課目
提供: 新纂浄土宗大辞典
だんりんかもく/檀林課目
江戸時代、檀林で修学した所化の学業課程。白旗派の関東十八檀林では名目部・頌義部・選択部・小玄義部・大玄義部・文句部・礼讃部・論部・無部の九学課に分かれ、一学課が修了したら次の学課へ進級した。これを九部浅深または九部宗学という。各部三年を年限とした。また名越派の二檀林では礼讃部・選択部・玄義部・文句部・論部・経部・無部の七部構成で、年限は礼讃部が二年、選択部以降が三年。両派ともに進級することを部転と呼んだ。
【参考】『大本山増上寺史』(大本山増上寺、一九九九)、宇高良哲「浄土宗名越派檀林の僧侶養成」(『水谷幸正先生古稀記念仏教教化研究』思文閣出版、一九九八)
【執筆者:𠮷水成正】