たんちょう/湛澄
慶安四年(一六五一)—正徳二年(一七一二)二月二九日。信蓮社証誉染阿向西子。字は染問。幼いときに出家して関東檀林で浄土教を学び、山城国報恩寺一四世となり、宗義の講説に尽力した。特に国書や和歌に通じ、向阿証賢『三部仮名鈔』に注解をほどこした『三部仮名鈔諺註』一四巻や法然の和歌を集録して注釈した『空華和歌集』三巻を著した。著書に上記の他、『頓阿浄土長歌註』一冊、『桑葉和歌抄』三巻、『女人往生伝』二巻、『標註一言芳談抄』三巻などがある。
【資料】『略伝集』(浄全一八)
【参照項目】➡三部仮名鈔諺註、空華和歌集
【執筆者:大屋正順】