心を端ただして正しい行いをすること。生死流転の世を厭い、出離を願いつつ善行を積むこと。『無量寿経』五悪段の説示の後に「仏の経語を得て、まさに熟つらつらこれを思って、能くその中において、心を端ただし行を正すべし」(聖典一・二七六/浄全一・三二)と述べられ、善根功徳を積んで、五善へ向かうことが説かれている。『無量寿経』は、このように現世での修善をすすめている。
【執筆者:粂原恒久】