明治二三年(一八九〇)一一月一三日—昭和三四年(一九五九)三月八日。善蓮社仁誉信阿柏堂。明治三九年(一九〇六)三月、山下現有について得度し、同四三年知恩院において宗戒両脈を相承。大正八年(一九一九)には転法輪寺(京都市上京区一条七本松)に住した。常に開山関通を顕彰し、大正末より昭和初期にかけて師現有の発願により『雲介子関通全集』五巻を編纂する。また同時期に同寺を右京区龍安寺山田町に新築移転する。その後、昭和二七年(一九五二)には浄土宗本派総本山知恩院の執事長となるなど、多方面において活躍した。
【執筆者:兼岩和広】