大本山増上寺史
提供: 新纂浄土宗大辞典
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だいほんざんぞうじょうじし/大本山増上寺史
大本山増上寺編。平成一一年(一九九九)一二月、大本山増上寺刊。大本山増上寺の寺史。本文編と別巻年表の二冊からなる。開山聖聡五五〇年遠忌と開創六〇〇年の記念事業として、昭和五四年(一九七九)から五九年にかけて刊行された『増上寺史料集』に基づき編纂された。本文編は、中世・近世・近代・現代の四編からなる開創から現在に至る六〇〇年余の歩みと、縁山声明、歴代上人誌、増上寺の年中行事、増上寺の文化財で構成。内容は、聖聡と門下の活躍、白旗派の発展を述べる中世編、徳川家康との結び付き、徳川家菩提寺としての経済基盤・諸堂宇の整備・寺領の変遷、総録所としての地位と宗内統制、山内機構、檀林寺院としての修学機構、三大蔵経、幕末の増上寺などを述べる近世編、明治維新後の大教院時代、北海道布教などを述べる近代編、第二次大戦後の戦後処理から平成二年(一九九〇)までの歩みを述べる現代編となっている。
【執筆者:中野真理子】