一巻。『続縁山志』ともいう。摂門せつもん撰。摂門が『三縁山志』の遺漏を補うために編纂したものであるが、現存するものは目録の一巻だけで、本文二〇巻は伝わらない。おそらく未定稿であったものと思われる。目次には筆中規要、掛錫かしゃく学匠、遠近門末浄刹由緒、支流寺院、付録四本山、十七檀林、西山四流、時宗、大念仏宗、一向宗、兼学寺、御門室、比丘尼方、自他混交会などがあり、浄土宗史上重要な書物になったものと考えられる。
【所収】浄全一九
【参照項目】➡三縁山志、摂門
【執筆者:宇高良哲】