増上寺史料集
提供: 新纂浄土宗大辞典
2018年3月30日 (金) 06:28時点における192.168.11.48 (トーク)による版
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ぞうじょうじしりょうしゅう/増上寺史料集
増上寺史料編纂所編。一一巻。昭和五四年(一九七九)—同五九年、大本山増上寺刊。増上寺現蔵の重要な文献史料を、善導大師一三〇〇年遠忌と、法然降誕八五〇年慶讃の記念事業として刊行したもの。内容は斎木一馬監修、玉山成元校閲のもとに若手研究者が分担した九巻と、金山正好担当の別巻「増上寺三大蔵経目録」、高田隆成監修、宇高良哲・中野真理子担当の附巻「増上寺文化財目録」からなっている。各巻の詳細は第一巻「増上寺文書」、第二巻「年中行事」、第三巻「山門通規」、第四巻「浄土宗規約史料」、第五・六・七巻「浄土宗寺院由緒書(巻上・中・下、附索引)」、第八巻「増上寺寺領支配」、第九巻「増上寺古記録」である。これらの史料集が刊行されたことにより増上寺が江戸時代に関東浄土宗の本山、徳川家の菩提寺、関東十八檀林の筆頭寺院として活躍していたことが裏付けられる。また附巻「増上寺文化財目録」により、増上寺の全史料の閲覧が容易になった。
【執筆者:宇高良哲】