桑門秀我くわかどしゅうが著。明治四四年(一九一一)三月、天性寺より発行。法然の七〇〇年御忌にあたり、大阪一心寺の前田聴典が願主となって出版費を募り上梓した。著者が先に出版した『選択本願念仏集講義』の内容を簡潔にし、初学者用に『選択集』の大意を概説する。まず綱領として『選択集』の縁起・奇瑞・相伝・信毀・異本・生起・題目を略述し、次いで二祖三代の釈義により全一六章の本旨を解説する。昭和五九年(一九八四)『浄土宗学研究叢書』宗史・宗論篇の一冊として再刊。
【参照項目】➡選択本願念仏集講義
【執筆者:本庄良文】