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説法

提供: 新纂浄土宗大辞典

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せっぽう/説法

教法を説き明かすこと。Ⓢdharma deśanā。説教、演説、法施談義勧化かんげなどともいう。釈尊が悟ったダルマ(法)を五比丘びくのために言葉をもって表現した初転法輪に始まる。祖師をはじめ僧侶にとっての教化の手段。『優婆塞戒経』自利利他品にその心得を「一に時に説き、二に至心に説き、三に次第して説き、四に和合して説き、五に義に随って説き、六に喜楽して説き、七に意に随って説き、八に衆を軽んぜずして説き、九に衆を呵せずして説き、十に如法に説き、十一に自他利して説き、十二に散乱せずして説き、十三に義に合して説き、十四に真正に説き、十五に説き已りて憍慢を生ぜず、十六に説き已りて世報を求めず」(正蔵二四・一〇四三中)と述べている。思いを行動にあらわし、他を導くことを身業説法という。


【執筆者:大南龍昇】