栖岸寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
せいがんじ/栖岸寺
鳥取市湖山町北。水中山。鳥取教区№九。同市真教寺の末寺であった。開山は運蓮社玄誉。本は西岸寺と号したが、宝永七年(一七一〇)、九世十誉の代に栖岸寺と改号した。山号の水中山は、本尊の阿弥陀如来像(開山当時)が東郷池より出現したという言い伝えによる。明暦二年(一六五六)頃から今日まで伝えている当寺の双盤念仏は、昭和三九年(一九六四)に鳥取県の重要無形文化財に、同五五年に浄土宗の宗宝に指定されている。
【資料】『蓮門精舎旧詞』三〇(続浄一九)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)
【参考】「浄土宗新聞」一五八(一九八〇年四月)、同一七一(一九八一年五月)
【執筆者:米澤実江子】