めでたいできごとの前兆としておこる不思議な現象。あるいは宗教的体験として感見できる仏の境界きょうがいをいう。法然においても二祖対面をはじめとして『三昧発得記』における内容などから瑞相をうかがうことができる。特に中世では夢告の瑞相が宗教体験として重要な意味をもっていた。
【参考】玉山成元「中世浄土宗教団と夢」(『日本仏教史学』一六、一九八一)
【参照項目】➡奇瑞
【執筆者:曽田俊弘】