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信条

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しんじょう/信条

信仰の要点や根幹をまとめ定式化した箇条のこと。日本では、明治以降、キリスト教の流入とともに一般的になった。キリスト教では洗礼志願者が洗礼を受ける際に自らの信仰を端的にまとめ公言する。この儀礼を経て教会への参加が認められるが、この公言された事柄が信条である。ほかにも信経や信仰告白という言葉でいいあらわされる。信条は聖書や教会の教えを正しく理解し表出させたものであり、のちにこれらは教会や地域、各教派で統一、定式化され、洗礼志願者の教育にも用いられた。その際には信仰基準として聖書と同様に重要なものと位置づけられている。仏教各宗派では元来キリスト教のような意味での信条というものはない。それは浄土宗でも同様であった。しかしこれは浄土宗浄土教)に信条的要素がないということではない。浄土宗の場合それは安心起行に見出すことができ、「浄土宗檀信徒信条」(宗令第八二号)として定められている。


【参照項目】➡浄土宗檀信徒信条


【執筆者:武井順介】