三つの法会。「さんえ」と読むこともある。三会には以下のような種類がある。①龍華三会。未来仏である弥勒が、地上に降りて行う法会のこと。『弥勒来時経』に説かれ、地上に降りた弥勒が龍華樹のもとにて行う三度の法会。②南京なんきょう三会。奈良(南京)で行われた三つの法会のこと。すなわち興福寺の維摩会、薬師寺の最勝会、大極殿の御斎会ごさいえ(一説に興福寺の法華会)の三法会。③北京ほっきょう三会。京都(北京)で行われた三つの法会のこと。すなわち法勝寺の大乗会、円宗寺の法華会と最勝会の三法会。
【参照項目】➡竜華三会
【執筆者:石田一裕】