藁わらや藺草いぐさ、蒲がまなどで渦巻状に平たく編んだ円形(団円)の敷物。蒲などの茎葉で編んで団円の形をしているので蒲団ふとんともいう。古くは「わらふた」とも呼ばれた(『枕草子』二三五段)。内陣が板敷き(鏡板)の場合に用い、知恩院では伴僧が円座を用いている。また、拝敷の代わりに用いることもある。
【参照項目】➡拝敷
【執筆者:西城宗隆】