一八世紀頃、生没年不明。懐誉。江戸中期の学僧。『浄源脈譜』の著者。京都の人で、元禄年間(一六八八—一七〇四)に京都綾小路帰命院の学僧懐山に師事する。懐山はかつて『四十八巻伝』『浄土分流』『蓮門宗派』『浄土血脈論』『浄土源流』などによって、浄土宗の系譜を作成した。霊山は師のあとを受け、これを補修して『浄土源流解蒙』を著し、さらに増補訂正して『浄統略讃』を刊行した。また寛保三年(一七四三)に『浄源脈譜』を著して、浄土宗の系譜を明らかにした。
【参考】大島泰信『浄土宗史』(浄全二〇)
【参照項目】➡浄源脈譜
【執筆者:笠島崇信】