法然(吉水)から聖光(鎮西)へと伝えられた門流のこと。後にこの流れは良忠・白旗良暁へと伝わり現在の浄土宗鎮西派へと連なっている。ただしこの語の出所は不明。聖光の『授手印』には「三心五念の宝玉をば、稟承ほんじょうを源空に伝う。幸いかな、弁阿血脈を白骨に留め、口伝を耳底に納めて、たしかに以て、口に唱うる所は、五万六万誠に以て、心に持つ所は、四修三心なり」(聖典五・二二三~四)とあり、法然から浄土教の教義を相伝されたことを述懐している。
【資料】『授手印』
【参照項目】➡吉水法流
【執筆者:郡嶋昭示】